こんにちは、ほがらかです。
不動産投資家になるため日々、勉強をしています。
物件を探していると、物件詳細情報の中に「接道状況」という欄がありますよね。
みなさんはこの「接道状況」をきちんと理解していますか?
たとえば、以下のような接道状況を見つけたとします。
みなさんはこれからどういうことを考えますか?
僕は「南東に道が接してるんだな〜」くらいしか考えられませんでした。笑
この情報が不動産物件の価値にどう影響するのか?
そこで、今回はこの不動産投資における「接道状況」について、どういうことを見ていけばいいのかを調べてまとめてみました!
みなさんも一緒に勉強していきましょう!!
というわけで、今回は「接道状況」についてのお話です。
「接道状況」とは?
不動産投資において、「接道状況」は非常に重要な情報です。
「接道状況」とは、その土地が道路にどのように接しているかを示すものです。
接道状況の重要性
建築可能性
建築基準法により、建物を建てるためには原則として幅員4m以上の道路に2m以上接していることが必要です。
資産価値
良好な接道状況は物件の価値を高め、将来の売却や賃貸の際に有利に働きます。
利便性
道路との接し方は、駐車場の設置や荷物の搬入出など、日常的な利用に大きく影響します。
主な接道パターン
接道義務を満たす場合
- 幅員4m以上の道路に2m以上接している
- 建築や再建築が可能
接道義務を満たさない場合
- 道路に接していない
- 接している道路の幅が4m未満
- 接している長さが2m未満
※これらの場合、「再建築不可物件」となる可能性があります。
- セットバックの必要性:道路幅が4m未満の場合、セットバック(道路中心線から2mまで後退)が必要になることがあります。
- 都市計画区域の確認:接道義務は都市計画区域や準都市計画区域内で適用されます。
- 調査方法:公図や建築プランを確認するか、不動産のプロに依頼して調べることができます。
- 対処法:接道義務を満たしていない場合、セットバックや隣地の購入などの対策が必要になる場合があります。
接道状況の見方は?
不動産投資を行う際、物件情報の「接道状況」は非常に重要な情報です。
以下に接道状況の主な見方を説明します。
接道状況の基本的な見方
方角
例: 「南東」は敷地が南東側の道路に接していることを示します。
主な方角とその特徴
方角 | メリット | デメリット |
南 | ・日当たりが最も良好 ・冬場の暖かさと夏場の日よけ効果 | 夏場は日差しが強すぎる可能性がある |
東 | 朝日が入り、朝型の生活に適している 夏場の西日を避けられる | 午後は日当たりが悪くなる |
西 | ・午後の日当たりが良い ・夕方まで明るい | 夏場の西日が強く、室内が暑くなりやすい |
北 | ・直射日光が少なく、夏は涼しい ・安定した光が得られる | 日当たりが悪く、冬は寒くなりやすい |
南東・南西 | ・南面に近い良好な日当たりが期待できる ・角地の場合、通風や採光に優れる | 夏場の日差しが強い |
北東・北西 | 角地の場合、プライバシーの確保がしやすい | 北面に近いため、日当たりは比較的悪い |
道路幅員
例: 「4.7m」は接している道路の幅が4.7mであることを示します。
4m以上であれば、建築基準法の接道義務を満たしています。
接面長さ
例: 「接面10.8m」は敷地が道路に10.8m接していることを示します。
2m以上であれば、接道義務を満たしています。
具体的な表示例と意味
表示例 | 意味 |
南東4.7m 接面10.8m | 南東側の幅4.7mの道路に10.8m接しています。 |
北6m | 北側の幅6mの道路に接しています。接面長さは不明です。 |
東4m 西4m | 東側と西側の両方に幅4mの道路が接しています(二方道路)。 |
私道5.4m | 幅5.4mの私道に接しています。私道の場合、通行権の確認が必要です。 |
「-」(ハイフン) | 接道がない、または情報が不明な可能性があります。要注意です。 |
- 4m未満の道路の場合、将来的なセットバックの可能性があります。
- 接道状況が良好なほど、一般的に資産価値が高くなります。
- 角地や二方道路以上の物件は、付加価値が高い傾向にあります。
- 私道接道の場合、その私道が建築基準法上の道路として認められているか確認が必要です。
- 接道状況が「-」や不明な場合は、建築制限がある可能性が高いため、詳細な調査が必要です。
「接道状況」は物件の将来性や利用可能性に大きく影響するため、投資判断の重要な要素となります。
実際の現地確認や専門家への相談を行い、総合的に判断することが重要です。
結論!どんな接道状況を選べばいいの?
不動産投資用の物件を選ぶ際、「接道状況」は非常に重要な要素です。
以下に、おすすめの「接道状況」とその理由を説明します。
幅員4m以上の公道に接している
建築基準法の接道義務を満たしているため、建築や改築が容易です。
公道なので、将来的な道路の維持管理の問題が少ないです。
南向きまたは南東向きの道路に接している
日当たりが良好で、物件の価値を高めます。
冬場の暖かさと夏場の日よけ効果があります。
接面長さが長い(10m以上)
駐車場の設置や出入りがしやすく、利便性が高いです。
将来的な土地の分割や多様な開発の可能性があります。
角地や二方道路以上
採光や通風が良好で、物件の価値が高くなる傾向があります。
開発の自由度が高く、将来的な資産価値の上昇が期待できます。
セットバックが不要
道路幅が4m以上あり、セットバックの必要がない物件が理想的です。
敷地面積の減少がなく、建築可能面積を最大限に活用できます。
- 私道の場合、その私道が建築基準法上の道路として認められているか確認が必要です。
- 接道状況が良好でも、用途地域や建ぺい率・容積率などの他の規制も考慮する必要があります。
これらの条件を満たす物件は、一般的に資産価値が高く、将来的な売却や賃貸の際に有利になる可能性が高いです。
ただし、個々の投資目的や地域の特性によって最適な条件は異なる場合があるため、総合的に判断することが重要です。
「接道状況」についてのまとめ
今回は「接道状況」についてのお話しました。
「接道状況」とは、その土地が道路にどのように接しているかを示すものです。
接道状況は、建築可能性や資産価値、利便性に大きく関係してきます。
接道状況の基本的な見方は方角、道路幅員、接面長さを見ていきます。
それぞれの方角によって、メリット、デメリットがあるため、把握していきましょう。
不動産投資を行う上でおすすめの「接道状況」は以下の5条件です。
- 幅員4m以上の公道に接している
- 南向きまたは南東向きの道路に接している
- 接面長さが長い(10m以上)
- 角地や二方道路以上
- セットバックが不要
ただし、具体的な物件選びの際は、立地、周辺環境、将来の開発計画なども併せて検討することが重要ですので、一つの参考基準としていただければと思います。
この記事はお役に立てたでしょうか?
ぜひ一緒に勉強をして、不動産投資を始めていきましょう!
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